毎日新聞が5月23・24日に実施した全国世論調査で、女性天皇への賛成が72%に達しました。一方、高市首相は男系男子の継承を維持する形での皇室典範改正を今国会中、7月17日の会期末までに成立させる方針を推し進めています。
この記事では、国民の7割超の支持がなぜ政治に反映されないのか、その構造を公開情報をもとに整理します。
【結論】女性天皇を毎日新聞72%が支持する理由は高市首相の7月皇室典範改正への反発にあった
![[Conclusion] The reason why 72% of Mainichi Shimbun members support a female emperor is due to opposition to Prime Minister Takaichi's July amendment to the Imperial House Law.](https://my-shrine-temple.page/wp-content/uploads/2026/05/d7ae08d5af5c3a39435ec8d8da659737-300x228.jpg)
毎日新聞の世論調査で女性天皇の賛成が72%に達する中、高市首相は7月の会期末までに皇室典範改正案の成立を目指している。しかし改正案は、女性皇族の身分保持や旧宮家の男系男子の養子縁組を主軸とした有識者会議の報告書が土台。文春は、長年高い支持を集める女性天皇への道を事実上封じる内容だと報じている。
毎日新聞が本日公開した世論調査で、女性天皇への賛成は72%に達しました。しかし高市首相は、女性天皇の実現を封じる形での皇室典範改正を今国会中に成立させようとしています。文春オンラインは「高市首相が推し進める改正案は事実上、女性天皇への道を封じ込めるものだ」と報じています。
今回の改正案の土台は、2021年に政府の有識者会議がまとめた2つの案です。1つ目は女性皇族が結婚後も皇族の身分を保てるようにする案、2つ目は旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える案です。
女性天皇の実現には直接つながらない内容です。森英介衆院議長は7月17日の会期末までに法案を成立させる意向を示しています。毎日新聞の調査では、この約20年間、女性天皇への賛成は6割から9割弱で推移してきました。
今回の72%という数字は、昨年5月の調査から2ポイント上昇したものです。国民の7割超が支持する女性天皇が、なぜ今回の改正案に盛り込まれないのか。その背景には高市首相の男系維持方針と、7月法案をめぐる与野党の政治的な動きがあります。
次のセクションでその構造を詳しく整理します。
【背景】女性天皇への支持はなぜ20年間変わらないのか
![[Background] Why has support for a female emperor remained unchanged for 20 years?](https://my-shrine-temple.page/wp-content/uploads/2026/05/7dab927a2aa3e2465d330bb3d9e6e17d-233x300.jpg)
毎日新聞の調査で女性天皇の賛成は72%に達し、約20年間高い支持が続いています。しかし、現行の皇室典範では「皇位は男系男子が継承する」と厳格に定められています。そのため、国民から多くの支持を集めている天皇の娘である愛子内親王(24歳)であっても、現在のルールのままでは天皇になることはできません。
毎日新聞の調査によると、女性天皇への賛成は約20年間にわたって6割から9割弱で推移してきました。今回の72%という数字は昨年5月の調査から2ポイント上昇したもので、反対の10%を大きく上回っています。
これだけ高い支持がなぜ長年続いているのかを理解するには、現在の皇室典範の仕組みを知る必要があります。現行の皇室典範では「皇位は男系男子が継承する」と定められています。つまり、天皇の娘である愛子内親王(24歳)は、現行のルールのままでは天皇になることができません。
現在の皇位継承順位は、秋篠宮皇嗣殿下が1位、その長男の悠仁親王(17歳)が2位です。男性皇族はこの2名を含めて非常に少ない状況です。国民の多くは、長年親しんできた愛子内親王が天皇になることへの期待を持っています。
South China Morning Postは2026年4月、「今回の調査は、女性天皇への支持が高い水準を続けるパターンを改めて示すとともに、男性のみの継承を維持しようとする政府と有権者の間の乖離が広がっていることを明らかにしている」と報じています。
女性天皇への支持が20年間変わらない背景には、この根強い国民感情があります。
【高市首相の方針】なぜ女性天皇への道が今回の改正案に入らないのか
![[Prime Minister Takaichi's Policy] Why is the path to a female emperor not included in this amendment?](https://my-shrine-temple.page/wp-content/uploads/2026/05/1e9ce9ad9a56ecac5c4f423d42150ae5-232x300.jpg)
高市首相が今国会で成立を目指す皇室典範改正案は、女性皇族の身分保持や旧宮家の男系男子の養子縁組が柱で、女性天皇には繋がらない。高市首相は国会答弁でも「皇位は男系男子が継承する」として実現を否定した。
高市首相が今国会で成立を目指す皇室典範改正案は、女性天皇の実現とは直接つながらない内容です。改正案の柱は2021年に政府の有識者会議がまとめた2つの案で、①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保てるようにする案、②旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える案です。
高市首相は3月16日の参院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫参院議員から「女性天皇は認められますか」と問われ、「皇室典範は皇位は皇統に属する男系男子がこれを継承すると定めております。ですから認められません」と答弁しました(日刊ゲンダイ)。
女性天皇への道を封じる姿勢を国会の場で明確に示した形です。Japan Timesは2026年3月、「高市首相は悠仁親王を超えた皇位継承の具体的な議論について『時期尚早』と述べた」と報じています。
Unseen Japanは「高市首相の立場は61%の多数派ではなく9%の少数派に沿うものだ。それは民主主義ではなく独裁だという声が国民から上がっている」という日本国内の反発を紹介しています。女性天皇への道が今回の改正案に入らない理由は、高市首相が男系男子による継承維持を政治方針の柱に据えているからです。
【海外メディアの報じ方】世界はこの乖離をどう見ているのか
![[How the international media is reporting it] How does the world view this discrepancy?](https://my-shrine-temple.page/wp-content/uploads/2026/05/69dc3b447869e5f10045928c3f082e20-300x267.jpg)
海外メディアは日本で報じられない論点に着目。South China Morning Postは、日本初の女性首相である高市氏が男性のみの皇位継承を頑なに守る構造的矛盾を挙げ「保守的な継承計画を推進」と報じた。
海外の主要メディアは、日本国内で報じられていない論点から女性天皇問題を分析しています。特に注目しているのは「世界初の女性首相が女性天皇に反対している」という構造的な矛盾です。
South China Morning Postは、高市首相が日本初の女性首相でありながら男性のみの皇位継承を守ろうとしていることを取り上げ、「保守的な継承計画を推し進めている」と報じています。
Arab Newsは、高市首相が2021年の有識者会議の結論である「皇統に属する男系男子の子孫に資格を限定することが適切」という報告を尊重すると明言していると伝えています。
Unseen Japanは女性天皇への支持が高い状況について、「日本が伝統・民主主義・日本の未来を誰が定義するのかという、より深い不安を巡る代理戦争になっている」と分析しています。フランスのMadame Figaroは「高市氏は男性中心の政治を信奉する強い保守派だ」と指摘しています。
国内の報道が「賛成72%対反対10%」という数字の紹介にとどまる一方、海外メディアは「なぜ女性首相が女性天皇を拒むのか」という独自の切り口で報じています。
まとめ
毎日新聞が本日公開した調査で、女性天皇賛成は72%に達しました。しかし高市首相は男系男子の継承維持を柱とする皇室典範改正を、7月17日の会期末までに成立させる方針を変えていません。
約20年間変わらない国民の支持と、女性天皇を封じる改正案の間には大きな乖離があります。今後の与野党協議の行方が、女性天皇実現の可否を左右することになります。

