ANAのパリ行き787は5月28日、エンジン関連の確認表示で得撫島沖から羽田へ引き返した。同じ機体JA875Aは2月にもエンジンオイルの兆候で引き返した記録がある。
ここでは公開情報をもとに、引き返しから機材変更で12時間遅れに至る流れを整理する。
【結論】ANAパリ便が12時間遅れた経緯は千島列島沖での787引き返し
![[Conclusion] The reason ANA's Paris flight was delayed by 12 hours was that the 787 turned back off the coast of the Kuril Islands.](https://my-shrine-temple.page/wp-content/uploads/2026/05/b9c7c42080725ec2711a836453eadd38-300x235.jpg)
ANAパリ行き787は5月28日、エンジン関連表示で千島列島沖から羽田へ引き返し、機材を別の787-9に差し替え同日午後9時40分に再出発。パリ着は現地時間29日午前5時15分で約12時間遅れだ。
ANAのパリ行き787は5月28日、エンジン関連の確認表示で千島列島沖から羽田へ引き返した。NH215便は千島列島の得撫島沖を飛行中、コックピットの計器に表示が出たと公表されている。
これがパリ便12時間遅れの直接の経緯だと、Aviation WireとANAの公表で確認できる。ANAは羽田到着後、機材を別の787-9へ差し替え、同日午後9時40分にパリへ再出発した。パリ着は現地時間5月29日午前5時15分で、約12時間遅れに収まった。
今回引き返した787はJA875Aで、2月にも同じ機体が引き返した記録がある。そのときは羽田発フランクフルト行きで、エンジンオイル低下の兆候が原因だった。2月の便は約19時間半遅れたが、今回のパリ便は12時間遅れに収まった。
同じ機体が今年2度目の引き返しとなった事実は、大手の速報では伝えられていない部分だ。次章では、ANAが今回のパリ便で引き返しから再出発までをどう進めたのか、その流れを公開情報で順に追う。
【手順】NH215便の引き返しから機材変更・パリ着までの時系列
ANA、千島列島沖で787引き返し パリ着は12時間遅れ(Aviation Wire) – Yahoo!ニュース https://t.co/9Ll3iG2gFN
— 航空情報 AirPlaneInformation (@APInfo_bot) May 28, 2026
5月28日午前9時31分、ANAパリ行きNH215便は乗客207人と乗員12人を乗せ羽田を出発。787-9のJA875Aで離陸後約2時間、千島列島の得撫島沖でエンジン関連の確認表示が出た。
ANAの公表とAviation Wireの報道で、5月28日の流れを時系列で追える。NH215便はパリのシャルル・ド・ゴール空港行きの直行便として運航されている。5月28日午前9時31分、NH215便は乗客207人と乗員12人を乗せ羽田を出発した。
787-9(JA875A)でC滑走路から同49分に離陸している。離陸から約2時間後の午前11時40分すぎ、千島列島の得撫島沖を飛行中だった。このときコックピットの計器にエンジン関連の確認メッセージが表示された。
ANAは予防措置として羽田への引き返しを判断し、進路を反転させた。午後2時10分にD滑走路へ着陸、同18分に68番スポットへ到着している。ANAは羽田到着後すぐ機材を別の787-9へ差し替え、再出発便の準備を進めた。
ANAは欠航ではなく機材変更による運航継続を選んだ形だ。NH215便は同日午後9時40分にパリへ再出発し、現地時間5月29日午前5時15分にパリ着の予定だ。出発から到着までで、ANAのパリ便は定刻より約12時間遅れの運航となった。
一連の動きは航空機追跡サービスFlightradar24の位置情報でも捕捉されている。
【記録】同一機体JA875Aが今年2度目の引き返しとなった経緯
今回のパリ便引き返しは、同じ機体JA875Aで今年2度目だ。Aviation Wireによれば、JA875Aは2月17日にもNH223便として引き返している。そのときは羽田発フランクフルト行きで、アラスカ上空でエンジンオイル低下の兆候が出た。
NH223便は進路を変えて羽田へ戻り、18日深夜に到着した。ANAは機材を変更し、18日朝にフランクフルトへ再出発させた。2月のフランクフルト便は、定刻より約19時間半遅れの到着となった。
今回のパリ便は約12時間遅れに収まったが、同じ機体で2度目の引き返しという事実は変わらない。2月はエンジンオイル低下、5月のパリ便はエンジン関連の確認メッセージと、原因の詳細は異なる。
ただしどちらもエンジン関連が引き金で羽田に戻った点は共通している。ANAのパリ便のような長距離国際線で、同じ機体が今年2度引き返した事実は大手の速報に出ていない。なおANAは5月23日にも別の787-9でフランクフルト線が引き返している。
5月23日の便はANAの別機JA872Aで、原因は機内食用の冷蔵装置不具合だった。5月だけでANAの787引き返しが2件続いた格好だ。
【海外メディアの報じ方】2月の同一機体引き返しを米Business Insiderがどう伝えたか
![[How overseas media reported it] How Business Insider reported on the same aircraft's return in February.](https://my-shrine-temple.page/wp-content/uploads/2026/05/3ef46c7555fb941ef1aac8199626ed4d-1-300x183.jpg)
同じJA875Aの2月の引き返しは米Business Insiderが詳報。「14時間のフライト・トゥ・ナウェア」と表現し、機体はアラスカ北方の北極海上空で反転、ANA広報は安全最優先とコメントした。
同じJA875Aの引き返しは、米Business Insiderが詳しく取り上げている。米Business Insiderはこれを「14時間のフライト・トゥ・ナウェア」と表現した。「最近の記憶で最も長い行き先なしフライトの一つ」とも紹介している。
記事は機体がアラスカ北方の北極海上空で進路を反転させたと伝えている。Flightradar24の航路画像も掲載された。ANA広報は「乗客と乗員の安全が最優先だ」とBusiness Insiderに説明している。
「広範な遅延でお客様にご迷惑をおかけしたことを心よりお詫びする」とのコメントも紹介された。2月の便はエンジンオイル量低下が原因で、約20時間遅れでフランクフルトに到着した。Business Insiderは「エンジンオイルは潤滑と冷却に使う」と注釈している。
今回のANAパリ便引き返しは、現時点で海外大手メディアの詳報は確認できない。ただし2月の引き返しを世界に伝えたのは日本の大手ではなく米Business Insiderだった。ANAのパリ便を追う際は、米Business Insiderの過去記事も参考になる。
まとめ
ANAのパリ便NH215は5月28日、エンジン関連表示で千島列島沖から羽田へ引き返した。 機材変更で約12時間遅れとなり、パリ着は現地時間5月29日午前5時15分の予定だ。 同じ機体JA875Aは2月にも引き返しており、今年2度目の引き返しとなる。
2月の引き返しは米Business Insiderが詳しく伝えた経緯がある。 今後のパリ便はANA公式とAviation Wireで動きを追いたい。

